【コラム】社員が育つコミュニケーション『生きることは誰もがビギナー』
いい気持ちで仕事をした方が、生産的になれることは当然ですね。
しかし、生きることはストレスが多いものです。
私たちは、いつも気分良くいられるわけではありません。
1日の仕事のスタートは清々しい気持ちで始めたいですね。
ですから、朝礼を行うことは大切です。
仕事中は予期せぬトラブルやストレスが続くことがあります。
そのようなときは、気持ちをリセットして仕事をすることが重要です。
負の感情を引きずれば引きずるほど、仕事の質や生産性は低いものになるでしょう。
もちろん、仕事を終えて帰宅してからも一緒に暮らす家族と笑顔でいたいものですね。
努力し、成長しようとする社員を応援するには?
ある工務店様で継続して行っているコミュニケーション研修のフィードバックをご紹介します。
今回もありがとうございました。
みんな人生初心者がすごくいいたとえだなって自分にとてもしっくりきました。
今回の内容は普段お客さんと話す時にとても参考になりそうだったので
復習して意識したいと思います。
社内でワークをする際にもサンドイッチフィードバックを行っているのですが、
以前のワークより、良いワークになったと思います!
今回、工務店のオーナー様から、
「最近の若い社員は、失敗を怖れてチャレンジしないんだよね。
そのようなテーマを研修で扱ってもらえないだろうか?」という要望がありました。
そして、研修が始まると、オーナー様の言うとおり、
参加者は「チャレンジしない」「間違いを怖れる」「自信がない」という状態でした。
それは私の想像を超えていました。
例えば、
椎名:「この場合、AとBとCのどれが正解でしょうか?」
参加者:「えーと、Aですかね? Bもあり得ますよね? でも、Cかな…」
こんな感じで答える20代が多いのです。明らかに間違いを怖れていることが伝わってきました。
だから、『人生は誰もがビギナー、間違うことだってある』というテーマのワークを提供したのです。
その結果、『みんな人生初心者がすごくいい例えだなって自分にとてもしっくりきました』という
フィードバックを得ることができました。
『人生は誰もがビギナー、間違うことだってある』というテーマの
コミュニケーション研修のメリットです。
- 自分とまわりの未熟さに寛容になり、お互いが助け合うようになる
- 失敗する怖れが緩和され、チャレンジするようになる
- 社員が積極的に変容していく
重要なのは同じ失敗を繰り返さないこと
- 後輩が指示を忘れてしまった
- 上司が約束を忘れてしまった
- ついイライラして言葉が強くなった
- お客様との打ち合わせが思いどおりにならなかった
- 現場と営業の間ですれ違いがあった
- 打ち合わせと違うお風呂が搬入された
- 追加工事の費用を請求したらトラブルになった
このようなことが日常で起こりますよね。
これらの全てが、コミュニケーションの問題ですね。
- 伝えたつもりが受け取ってもらえてなかった
- 感情が統制できなくて吐き出される
- まわりの気持ちを尊重することがおろそかになる
『人生は誰もがビギナー、間違うことだってある』。
だから、思いどおりにならないことがあったら自問自答してください。
「何を学んでいるのか?」と。
私たちは体験を通して学び、知識・智恵をつけます。
体験していないことは上手くできないのです。
今の若い世代が「チャレンジしない」「間違いを怖れる」「自信がない」というのは、
間違える体験が許されない環境で育った影響が大きいのではないでしょうか?
人間は完ぺきな生き物ではありません。
完ぺきではないので、上手くいかないことが起きます。失敗するのです。
だから、深みにはまらない程度に失敗して、将来、同じ過ちを犯さないことが重要なのです。
著者:椎名 規夫(しいな のりお) 住宅・リフォーム販促情報局 代表 株式会社エムディー 代表取締役社長 経歴:社団法人取手青年会議所 1999年理事長講演実績:日本郵便(株)、三井住友海上保険会社、中部電力、日本M&Aセンター、(株)船井総合研究所、(株)三洋堂書店、日本創造研究所、(独)教職員支援機構、中央労働災害防止協会:大阪安全衛生教育センター、(財)日本品質保証機構、(福)名古屋市社会福祉協議会、東京都教育委員会指定道徳授業地区公開講座、川口市労使講座、長野商工会青年部、静岡県清水建設業協会青年部、千葉県宅地建物取引業協会松戸支部研修、(社)常総青年会議所コミュニケーション研修など、多数。 ・全国6万社が加盟する中央労働災害防止協会でコミュニケーション研修担当 ・独立行政法人教職員支援機構で全国の小・中、高等学校の教員向けコーチング研修担当 ・労働基準監督官(国家公務員)合同研修でメンタルトレーニング・コミュニケーション技術担当 |