【コラム】社員は会社のために働いているのではない。社員は仕事を通して社会をよくするために働いている。
全体主義(ぜんたいしゅぎ)。
全体主義とは「国民は国家のためにあるという考え方」です。
ナチスのヒトラーがドイツ皇帝として国を統治しました。
ヒトラーは、全体主義で人間の私生活を支配し、一個人の人生の願いを排斥し、
人間の幸福を根底から脅かしたのです。
人間の精神を破壊すれば社会は崩壊してしまいます。全体主義の恐ろしさです。
ドラッカーは、第二次世界大戦時のヒトラーのナチズムを、次のように表現しました。
人間の幸せを脅かすものに対し、第三者的態度をとるつもりはない。
全体主義にいかなる妥協もしない。
人間の幸せを脅かす全体主義に対抗する、われわれの人生は戦争の影響を受けた。
あの惨事を二度と起こしてはならない。
人間を幸せにする社会は生まれるのか。
ピーター・ドラッカー
会社の仕事を営利目的の手段にしてはならない。
エゴに染められた社長の夢を実現させる仕事を社員にさせてはならない。
会社は、社会をよくするために存在しているのです。
だから、社員の仕事が社会をよくする仕事になっていなければならない。
大切なのは、ただそれだけです。
いまや、あらゆる先進社会が組織社会になった。
主な社会的課題はすべて、
マネジメントによって運営される永続的存在としての組織の手にゆだねられた。
一人ひとりの命とまではいかなかくとも、
現代社会そのものの機能が、それら組織の仕事ぶりにかかっている。
ピーター・ドラッカー
社員の強みを活かそう。
自己実現するために生まれてきた社員を輝かせよう。
それが経営者の仕事じゃないか!