【コラム】リスクマネジメント。2011年と同じことが起きている。
新型コロナウイルスの感染。
ここまで拡大するとは思っていただろうか。
私は予想していた。けれど、それが現実となると、将来の不安を感じてしまう。
2011年と同じことが起きている。
減益になる企業は少なくない。そして、長引けば倒産する。
今の状態のまま2カ月引きずったら、弊社も仲間たちも深刻な状態になってしまうだろう…。
2011年の東日本大震災同様、トイレなど特定の設備機器の入荷が難しくなっているらしい。
商品がなければ、受注ができない。
商品不足はリスクだけれど、新型コロナウイルス問題はもっとリスクがある。
社内で新型コロナウイルスの感染者が出たら、かなりヤバイ！
社員は、そんなことを気にしてないだろう。
社員を不安にさせないことは大切だけれど、リスクマネジメントを伝えることも重要なのでは？
例えば、社内に新型コロナウイルスの感染者が出たら、会社の業務が停まる。
それが公になったら会社に社員は寄り付かないし、顧客だって来てくれるはずがない。
パートナー会社も寄り付かなくなる。
リスクマネジメント。
ある地域でNo.1の会社では、2月24日の段階で以下のような配布物を準備していた。
従業員各位
新型コロナウイルスのニュース、日々目にされていることと思います。
既に国内でも感染例が報告されており、今後のパンデミック（全域感染）の不安は今のところ払拭できません。インフルエンザ同様に、各自対策を指示いたしますので確認をお願いします。
①感染拡大の抑止
人込み、混雑を避け、うがい・手洗い・アルコール消毒は気が付いた度に実施してください。また、通勤時間に満員電車のラッシュがある際には申し出てください。時差出勤、フレックスタイムの個別許可を了承します。
②調子が悪いなと思ったら
ご家族やご友人など、濃厚な接触のある方が発症した際には速やかに会社に報告をお願いします。本人に自覚症状が無い場合、会社は出社を制限することはできませんが、出社の際にはマスクを各自用意してください。以下の場合は自宅待機とする。風邪の症状が、37.5度以上の発熱が出た場合は自宅待機とする。
③もしも感染したら・・・・・・
≪以下省略≫
弊社と違ってリスクマネジメントの対策が早い。弊社はなんてボンクラなのだろう。
このようなことを社員にしっかり伝えることは、
リスクマネジメントとして大切なのではないだろうか？
因みに東京大学の産業医は以下のように私見を述べている。
こちらをクリック
参照サイト https://is.gd/Lt4Y4H
2011年と同じことが起きている。
東日本大震災が起きた後。10リットルのガソリンを求めて、数時間並んだ。
今回もマスクなどの商品が品薄状態。トイレなどの設備機器の入荷なし。
その上で、ウイルス感染という、今後、誰にでも起きるリスクが高まった。
起きていることは、2011年の時以上だ。
神様は、私たちに何を学べと言っているのか？
それは、物質的な豊かさから、心の豊かさへの転換ではないだろうか？
ある地域でNo.1の会社さんがいち早くリスクマネジメントに動いたのも、
社員とその家族の生活を守るためだったはずだ。
私たちはある程度、物心ともに豊かな中に生きている。
私たちが真剣に温暖化、食品ロス削減、自然破壊問題に向き合い、
人としての心の在り方を試されているのではないでしょうか？
人生100年時代
「四十、五十は洟垂れ（はなたれ）小僧
六十、七十は働き盛り
九十になって迎えが来たら
百まで待てと追い返せ」
渋沢栄一
まだまだ洟垂れ小僧の私には分からないけれど、
心を大切にする時代が訪れて20年は過ぎていると思う。
 |
著者：椎名 規夫（しいな のりお） 住宅・リフォーム販促情報局 代表 株式会社エムディー 代表取締役社長 経歴：社団法人取手青年会議所 1999年理事長講演実績：日本郵便（株）、三井住友海上保険会社、中部電力、日本M&Aセンター、（株）船井総合研究所、（株）三洋堂書店、日本創造研究所、（独）教職員支援機構、中央労働災害防止協会：大阪安全衛生教育センター、（財）日本品質保証機構、（福）名古屋市社会福祉協議会、東京都教育委員会指定道徳授業地区公開講座、川口市労使講座、長野商工会青年部、静岡県清水建設業協会青年部、千葉県宅地建物取引業協会松戸支部研修、（社）常総青年会議所コミュニケーション研修など、多数。 ・全国6万社が加盟する中央労働災害防止協会でコミュニケーション研修担当 ・独立行政法人教職員支援機構で全国の小・中、高等学校の教員向けコーチング研修担当 ・労働基準監督官（国家公務員）合同研修でメンタルトレーニング・コミュニケーション技術担当 |
