【コラム】明日とは機会である
ビジネスチャンスの宝庫!
弊社のビジネスパートナーが、「今はバブルだ!」と話す知人から、
焼き肉をご馳走になったと喜んでいた。
そうだ。どんな状況でもビジネスチャンスが転がっている。
先日、マーケティングトルネードの佐藤昌弘先生のメルマガに、
プレスリリースキーワードの最新ランキングが載っていた。
すると、住宅関連会社のビジネスチャンスが見えてきた。
それは、最新ランキング第3位『おうち時間』。
※現時点でランキング順位の変動があるかもしれません。
顧客視点
「このモデルハウスは、1時間に1組だけご案内します。だから安心です。」
このコピーは顧客視点です。だけれどちょっと弱い。
顧客の負の反応も考えなければならない。
顧客視点からすると「こんな緊急事態宣言中なのに、商売やってるよ?」
「1時間に1組じゃ売り込まれそうだ!」などと感じるだろう。
そこで以下のようにしてはいかがだろう。
こんな時期でも見てほしい!おうち時間を楽しめる家
『自宅でバーベキュー!』『家族カラオケで騒げる!』『ペットと庭で遊べる!』
このモデルハウスは、1時間に1組だけご案内します。だから安心です。
コロナの影響からの出口は共通
コロナウイルスが見えないものを大切にすることを教えているのは明らかだ。
1年前のゴールデンウィークは10連休。
両親の経営する米菓製造会社では、柏餅を製造し続けて疲弊し、悲鳴を上げた。売れすぎたのだ。
そんなある日、80歳を過ぎたお客様が要望を伝えた。
「次の日には堅くなって、焼かないと食べられない大福が懐かしい。」
そこで、顧客の心の内側を商品にしてみた。
- 手間暇かけた大福
- 安全な材料だけで作った大福
- 添加物を入れない安全な大福
その大福は大ヒット商品になった。
更に、顧客の心の内側から草餅が求められていることに気づき、秋から商品に加えた。
すると、大ヒットした大福より売れるようになった。
大ヒットした理由は価格ではない。お客様が大切にされたと感じたからだ!
顧客の心の内は、調査報告書では分からない
顧客の心の内を知覚できなければ、ビジネスの成功が遠回りになる。
経営者・経営管理者が自分勝手な思い込みでビジネスを組み立ててしまうからだ。
その結果、時間を浪費して乏しい生産性の仕事をすることになる。
私は自分の思い込みで仕事をして散々失敗してきた(笑)。
ビジネスは、経営者のやりたい事ではなく、顧客の心の内に寄り添うことからスタートするのだ。
一握りの経営幹部しか、顧客の心の内を知ることはできない。
それも鍛錬した経営幹部でなければ不可能だ。
顧客を観察するスキルがなければ、顧客の心の内を知ることはできない。
ところで、顧客を観察するスキルを、どのように研けばいいのか?
それはコミュニケーション能力を鍛錬することだ。
非難を覚悟で
2020年のゴールデンウィーク。
両親の米菓製造会社は自粛し、計画していた柏餅の販売を中止しようとしていた。
しかし、5月5日は端午の節句。危険と誹謗中傷を覚悟して販売に踏み切った。
すると、予想を超える柏餅の予約が入った。
今年のゴールデンウィークも製造チームは疲弊した。心地よい満足感と共に。
どんなピンチも顧客戦略が脱出のカギ!
アフターコロナは、さらに不確実な時代になる。
しかし、どんな時でも顧客戦略を中心に事業戦略を考えてほしい。
- 顧客の心の内側を大切にした仕事をする
- 顧客と共に商品・サービスを改善していく
- 顧客の尊厳を大切にする
顧客を無視した戦略は上手くいかない。例えば、
- 顧客を見下す
- 顧客に感情をぶつける
- 顧客に過度な期待をする
顧客に従順になれと言っているのではない。
顧客は、いつも私たちに学びを提供してくれているのだ。
- 顧客との出来事
- コラボレーション相手との出来事
- 仲間との出来事
私たちは、日々の出来事から学びながらビジネスチャンスを知ることができるのだ。
コロナが来ようと、槍や鉄砲が降ってこようと、変化の時代を乗り越えるキーワードは顧客戦略。
事業戦略に迷ったら、次のことを参考にしてもらいたい。
重点事業戦略
1.顧客戦略
お客様がボス
2.コラボレーション
フロントルーム以外は、コラボレーションする
3.フィードバック
起きている出来事から学ぶ
実践する前提
- 今あるものを土台にする
- 過去を学びにする
- 高いビジョンを掲げ、達成を信じて工夫する