【コラム】なぜ、生きていくのか?日常の出来事が「心」を曇らせる。
『このままでいいのだろうか?』と、ときどき思う。
社員を幸せにできるのだろうか?
お客様の役に立っているのだろうか?
家族は?
妻は幸せなのだろうか?
馬鹿な父親に育てられた子どもたちは、幸せなのだろうか?
一人ひとりが、自分で幸せを掴むものだけれど、自分を責めてしまうときがある。
思い通りにならないことがあると、「心」はネガティブな感情や考えを連鎖させる。
だけれど、すべては上手くいくようだ!
長男がもうすぐ30歳。
怒鳴ったり、脅したり、私というデタラメな父親に育てられた。
そんな彼が、素敵な妻をめとった。
幸せそうな二人を見ていると、胸が熱くなる。
結婚して30年。
食事を作ってくれる妻がいる。
そして、「あなたの人生の最後の日まで、私が食事を作ってあげる!」と言ってくれた。
尊く幸せなこと。
生まれて59年。
そういえば、結婚するまで母が食事を作ってくれた。
無条件に育ててくれた。
両親の人生の最後の日まで、感謝を伝え続けなければ…。
私たちの誰もが、自分以外の存在から与えられたエネルギーで生きている。
育てられている。
だから、人生とは、誰かのため、社会のために自分のエネルギーを使うことなのだと学んだ。
不思議な力!
1990年代のバブル崩壊、
2008年のリーマンショック、
2011年の東日本大震災、
2020年のコロナ問題…
その度に、わが社は淘汰されても不思議ではなかった。
しかし、この世界には不思議な力が存在する。
なぜか、危機の度に救われた。
不思議な力のおかげだ。
でなければ、危機を脱出してきた奇跡のような出来事の説明ができない。
不思議な力は、どの様に生まれるのか?
私にはツキがあった。
こんな言葉では片づけられない。
会社の危機、人生の危機をどう乗り越えたのか?
思い出せない。
だけれど、共通していることが一つだけある。
大切な人のために悔いのない行動をした。
愛する存在のためにガムシャラに行動した。
後悔のない行動をした。
そのつもり(笑)
愛する人のために健康で、そして、笑顔でいたい。
母に。
今朝、温州みかんのダンボール箱を開けて、手で持てるだけのみかんを4つ渡した。
「みかん食べて」
母は少女のように「うまそうだな」と言った。
会社のスタッフが苦労していた。
小さな会社のスタッフ、全員が応援した。
「褒美は何がいい?」と尋ねた。
「お寿司が食べたいです」
週明けのランチはお寿司になった。
会社から帰り、耳が遠くなった父に「ただいま」。
父は、私に代わって戸締りしてくれた。
黙っているけれど、毎日、父は私の帰宅を待っている。
デタラメな生き方の私を待ってくれる人がいる。
「人生最後の日まで食事を作るね」と寄り添ってくれる妻がいる。
そして、全国に志を同じくする仲間がいる。
私にできることがある。
私なりに恩返ししなくちゃ…。
育ててもらえた。
すべて、私以外の力で育ててもらえた。
せめて健康で長生きして、社会に貢献し続けたい。
今日、改めて教えてもらった。
教えてくれてありがとう。
愛する人がいるから。
愛する人が住む地球だから。
すべてを生み出した愛する宇宙だから。
私は健康で、愛するもののために生きていきたい。
著者:椎名 規夫(しいな のりお) 住宅・リフォーム販促情報局 代表 株式会社エムディー 代表取締役社長 経歴:社団法人取手青年会議所 1999年理事長講演実績:日本郵便(株)、三井住友海上保険会社、中部電力、日本M&Aセンター、(株)船井総合研究所、(株)三洋堂書店、日本創造研究所、(独)教職員支援機構、中央労働災害防止協会:大阪安全衛生教育センター、(財)日本品質保証機構、(福)名古屋市社会福祉協議会、東京都教育委員会指定道徳授業地区公開講座、川口市労使講座、長野商工会青年部、静岡県清水建設業協会青年部、千葉県宅地建物取引業協会松戸支部研修、(社)常総青年会議所コミュニケーション研修など、多数。 ・全国6万社が加盟する中央労働災害防止協会でコミュニケーション研修担当 ・独立行政法人教職員支援機構で全国の小・中、高等学校の教員向けコーチング研修担当 ・労働基準監督官(国家公務員)合同研修でメンタルトレーニング・コミュニケーション技術担当 |